積読消化

有川浩レインツリーの国」読了。飛び道具なし、思いっきり普通に恋愛もの。それでこれだけのものを書ける作家さんだったのかと認識を改めたり。
あとがきを読んでこの人は女性なんだということをふと思い出したり。有川浩の本は読んでいて作者の性別が意識に上らない。これが桜庭一樹とかだと、文体からして女性なんだけど。名前は紛らわしいけど、文章を読めばなんとなくわかる。「ああ、これはやっぱり女性作家だよなぁ」とか、文章からなんとなく滲んでくる。これは本読みの直感。有川浩はなんかそういう感じがしない。無味無臭ってわけじゃないんだけど、なんか女性臭も男性臭もしない作家だよなぁ。